令和7年度新規任用職員インタビュー
[2025年7月3日]
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多賀町はさまざまな環境があり生物相もそれに応じて多種多様であることや、大学時代に多賀町に生き物採集や観察をしに何度も訪れていて、馴染みがあったことが理由です。
博物館学芸員の仕事は、資料収集整理、調査研究、教育普及です。
資料収集整理は標本を集めてデータベース化して管理します。
調査研究は、世界でまだわかっていないことの解明をして、論文という形にまとめて発表します。一般的に学芸員は専門分野を持っていて、調査研究の内容がどういうものかで専門分野がきまります。
私の担当は生物で、専門は昆虫と蜘蛛ですが、機会や出会いにとても恵まれ、植物の勉強もしてきました。最近は淡水の貝にハマっています。やはり生き物の世界はとても奥深く、いろいろなものに興味を引かれてしまいます。また、生物を離れるならば、歴史や文化も好きです。このように、さまざまな分野に興味を持っていますので、「地域の生物とそこに根付いた人々の文化の関係」のような学問の分野を超えた取り組みができたらとても楽しいだろうなと思っています。
教育普及は、観察会や講座の開催があります。博物館の展示作成も実は教育普及業務にあたります。
観察会や事業を開催するときは基本的に、一人ですべて行うので、準備や事務処理がたいへんです。
観察会を行うときは、参加者に感想をもらうようにして、その中で「面白かった。」とか「これに興味がでてきた」という感想をもらえた時です。
また、標本のデータ整理をしているときにも、目に見えて成果がわかるので楽しいです。
多賀町ではいつの季節でもさまざまな生き物が見られる自然豊かな土地です。たまにで良いので、自身の周囲にどんな虫がいるのか、どんな植物がはえているのかを見てみて、それぞれの生き物に興味をもってもらえたら嬉しいです。
■この記事は職場体験にて多賀中学校の学生さんに作成していただきました。他職員の記事が広報たが8月号、公式インスタグラムにも掲載予定をしております。ぜひご覧ください。