名 称
土田遺跡(つちだいせき)
所在地
多賀町大字多賀・土田
時 代
縄文時代晩期中葉〜末、弥生後期,古墳時代前期,古墳時代後期,鎌倉時代
主要遺構
墓跡(縄文時代晩期中葉〜末),集落跡(古墳時代後期)


上左:土偶(左:脚部 右:頭部・体部)   上右:11号棺検出状況
中左:4号棺検出状況
下左:1号棺       下中:4号棺      下右:19号棺

概 要
 1998年に町教委の実施した発掘調査によって縄文時代晩期の墓跡が発見された。墓には土器を棺材として用いる土器棺墓や木棺墓、土坑墓が混在した状況で検出された。
 土器棺墓は2個体の土器の口を合わせて埋めたものや、土器の口に別個体の土器を割って蓋にしたものなどがある。土器棺に使用された土器は篠原式〜長原式にあてはまる。
 遺構面や土坑の中から磨石類・石鏃・剥片・石斧・石剣、土偶などが出土した。

文 献
1.『県営広域営農団地農道整備事業に伴う発掘調査報告書 木曽遺跡・土田遺跡・月ノ木遺跡』2002 滋賀県教育委員会・(財)滋賀県文化財保護協会 
2.「土田遺跡−第4次調査・第5次調査−」『多賀町埋蔵文化財発掘調査報告書第14集』2004 多賀町教育委員会