4件の文化財が町指定文化財に指定されました平成18年7月1日付けで、新たに町指定文化財となった4件をご紹介します。 多賀大社建造物十一棟(町指定有形文化財 建造物)
所 在■多賀町多賀 所有者■多賀大社 時 代■明治から昭和初期 由来または沿革 「古事記」にその名が記され、「延喜式」には多賀神社二座とあって古くから所在した多賀大社ですが、社殿の造営については、古代から中世にかけて、造替あるいは修理がくり返されて現在に至っています。 指定の事由表門から参道に沿って、本殿まで一直線上に配置された建物は巧妙に計算され、なかでも拝殿から本殿にかけて段々状に重なった桧皮葺屋根は華麗で変化に富み、優れた近代の神社建築群として価値の高いものです。
多賀大社奥書院障壁画二十七面(町指定有形文化財 絵画)所 在■多賀町多賀 由来および沿革 多賀大社奥書院の創建は、安永3年(1774年)ごろで、その後2回の改装を経て現況に至ったと考えられています。滋賀県指定文化財です。当初は書院としての要素が見られず、神仏習合による仏堂的な建物であったとされています。1回目の改装時に仏堂的建築から書院建築にするために現在の6室構成になり、この時、現在の障壁画が収まる床の間や違い棚、襖建てが改変、設置されたと思われます。その時期は、寛政3年(1791年)の大風による諸堂倒壊後の、同11年からの修復着手で、その時に描かれたものと考えられます。 指定の事由町内に他の例がない、江戸時代に描かれた障壁画群であり、その筆法には見るべき点も多くあります。また県指定の建築物に付随して、建築期とさほど遠くない、第1回目の改装時からの姿をそのままにしている部分もあります。
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